11月13日(水)
今日は、3年生、道徳「いじめ予防授業」について、教育委員会の授業視察がありました。
公開してくれたのは、修学旅行の際に、私がバスに同乗させてもらったクラスでした。
毎日学校のどこかですれ違っているはずだし、しばしば教室ものぞいているので、気付かない
はずはないんですが、今日は、生徒のみなさんがすごく大人っぽく感じました。大きな行事を
成功させ、今は、自分の進路について考える時期、4月より確実に成長しているなと実感しました。
そして何より、教室に一歩入ったとたん、すごく居心地のいい雰囲気が充満しているのを感じました。
教師経験が長くなると、廊下と教室に「空気の境目」を感じとれるときがあります。まったく説明できない
感覚なのですが。今日は、久しぶりに、強くそれを感じました。
いじめ予防授業については、3年生はこれまでの積み重ねがありますので、「アンバランスパワー」
「シンキングエラー」について正しく認識ができているように感じました。さらに今日は、具体的な場面を
3年生の先生方がロールプレイで示してくれましたので、身近な課題として捉え、考察できたのでは
ないでしょうか。グループ学習の中で、生徒のみなさんから「相手の気持ち」という言葉が多く聞かれ
ましたが、一方で、ワークシート内のシンキングエラーの一覧を見ると、「そこまでとは思って
いなかった」や「そんなつもりではなかった」「自分もされたことなので」にチェックがついている人も
いて、頭では分かっているものの、いざそういう場面になったときには、どうしても自分を主語にして
考えてしまうという実情もうかがえました。素直な気持ちだとは思います。
どうすれば「相手の気持ち」にたどりつくのか。相手を主語に考えることができるのか。
私は、2学期の始業式で、生徒のみなさんに「学校生活では対話を心がけよう」と提案しました。
例えば授業でも、「どうしてそう思うの?」「なぜそうなるの?」「理由を聞かせて」
そうやって【聴き合う関係】を作りあげていく。学校生活のあらゆる場面で対話力を向上させることは、
相手を主語に考える土台になり、相手の気持ちを理解する力を磨くことにつながるのでは。
私はそう思っています。ぜひ、心がけてみて欲しいです。
放課後、進路指導主事の先生を講師として、府立高校の入試において新しく導入される
オンライン出願についての研修が実施されました。3年生は当然ですが、1・2年生も興味・関心を
持って、この新しいシステムに注視しておきましょう。
3年生の保護者のみなさまには、進路説明会で進路指導主事より概要を説明させていただく予定です。
校長 大江健規