9月9日(月)
やりがいとは、仕事や活動に対する充実感や満足感、達成感を感じることを指します。
「感じること」ですので、数字などによる成果を指すのではなく、そのときの心の状態ですよね。
今日の午後は、文化総合発表会に向けての取組でした。2年生には特別にゲストティーチャーがお越しに
なり、あるパートは2時間しっかり、みっちり特訓をしていました。何の特訓をしていたかは内緒ですが、
取組場所から迫力のある美声が聞こえてきました。ゲストティーチャーからは「今日から本格的に始めたと
は思えない、非常に高いレベルからのスタート、吸収力がすごい」というようなうれしい評価を
いただきました。ゲストティーチャーも、みなさんの取り組む姿に、やりがいを感じられたと思います。
今日は2年生を中心に見学しましたが、活動がバラエティに富んでいて、完成形の想像がつきません!
本番が楽しみです。生徒のみなさんも日々、やりがいを感じて取り組んで欲しいです。
先週金曜日、先生たちとの自主研修で、これまで私自身が取り組んできたことを伝える機会をつくって
もらいました。「佐井寺中の先生たちは、佐井寺中生にどう成長してほしいのか、どんな力をつけて卒業
してほしいのかを語り合う仲間である」ということを確認し、「こども観察のすすめ」をテーマに話を
しました。
木曜日の夜、友人とお店で食事をしていると「大江先生ですよね」と声をかけられました。
以前に私が勤めていた学校の卒業生でした。「今、こんなことをしています」と近況を教えてくれ、
最後には名刺を手渡しながら、「急に声をかけて、お邪魔してすいませんでした」と去っていきました。
「成長したなあ、大人になったなあ!」と、とてもうれしい気持ちになりました。
土曜日には、私が初任から3年間担任を受け持った初めての卒業生数人が「校長先生になったので
お祝いをしよう」と食事会を催してくれました。何年前卒業かを言うと「年齢がわかる」と怒られそうなの
で伏せておきます(笑) その卒業生たちどうしも久しぶりに会ったようで、思い出話はもちろんのこと、
家族の話、仕事の話など現在の自分のことを話題にしていました。マナーや気遣いもしっかり身につき、
ユーモアで会話を盛り上げ、しっかり相手の言葉にも耳を傾けている姿に、本当に立派で頼もしく、
そして、柔らかで優しい大人になったんだなあと、私は、しばし無言でその雰囲気に浸ってしまいました。
会計の際、少し多めにお支払いしようとした私は、「そんなたくさんいらん。しまっといて!私たちも
社会人やねんから」と、ピシャっと一本とられてしまいました(苦笑)
私事になってしまってすいませんでした。
最近、ニュースなどで、「先生」という職業について、少し暗めの内容が報じられることが多いです。
実際、大変な現状もありますので、注目していただいてとてもありがたいと私は思っています。
同時に、できれば先生という職業の充実感、満足感、達成感みたいなものも、今以上に注目されれば
いいなと思います。「先生として働いていて良かった」というやりがいをいつ感じるのか、
それはもしかしたら受け持った生徒のみなさんが在学中だけではなく、卒業して何年も経ってから
違う感覚として何度もおとずれるかもしれません。
それが先生という職業の醍醐味なのかもしれないと、しみじみ実感した先週でした。
「教員志望者が減っている」というようなデータもあります。佐井寺中生のみなさんのなかにも、「将来
先生もいいな」と職業の候補とする人が増えて欲しいなと私は思います。
先ほどの卒業生たちから、お祝いにボールペンをいただきました。感謝です。大切に使います。
校長 大江健規