人権講演会が開催されました。密を避けるために、体育館で間隔を取り、3・4限目に3年生が5・6限目に1・2年生が講演を聞きました。
第三中学校では、毎年、視聴覚行事と人権講演会を開催しています。昔はどの中学校でも視聴覚行事をしていましたが、行事が精選されていくうちに実施しない学校が増えてきましたが、生徒たちが本物の芸術等に直に触れたり講師の方の自らの体験を直にお聞きすることは、生徒たちの豊かな心と感性を育てるための非常に大切な行事でると思っています。
【ちゃんへん.さんのプロフィール】 本名は金昌幸(キム・チャンヘン)1985年京都府宇治市生まれ。中学2年の時にジャグリングと出会い、翌年には米国のパフォーマンスコンテストで優勝。『大道芸ワールドカップ2002』では出場者中最年少17歳ながら人気投票1位を獲得。高校卒業後は海外で本格的にプロパフォーマーとして活動し、これまで世界82の国と地域で公演。2009年からは日本を代表する娯楽施設、東京ディズニーリゾートイクスピアリと、大阪ユニバーサルシティウォークの公認パフォーマーとなる(現在は契約終了)。マイケル・ジャクソン、金正恩(キム・ジョンウン 北朝鮮最高指導者)の前でもパフォーマンスを披露した。オーストラリア『第50回ムーンフェスティバル』にて最優秀プロパフォーマー賞を受賞。2009年からは活動の拠点を日本に置き、現在は国内外で年間200回を数える公演を行っている。 |
12月2日に人権講演会が開催されました。密を避けるために、体育館で間隔を取り、3・4限目に3年生が5・6限目に1・2年生が講演を聞きました。講師は、プロフィールからもわかるように有名なプロパフォーマーの『ちゃんへん.』さんです。初めにジャグリングのパフォーマンスを披露してくれて生徒たちがその凄さに圧倒されていました。(《ジャグリングパフォーマーちゃんへん.公式ホームページ》をご覧いただければ、6分間のパフォーマンスを見ることができます。)その後、在日コリアンの歴史、ご自身の生い立ちなどのお話をしてくれて、最後には『ちゃんへん.』さんの思いをラップで歌って伝えてくれていました。あっという間に90分が過ぎていきました。
【講演会の内容】
ちゃんへんさんは、在日コリアンの町京都府宇治市にある通称ウトロ地区(宇土口(うとぐち)と呼ばれていた町)で生まれ育ちました。彼は母の勧めで朝鮮人学校ではなく日本の学校に通うことになりますが、そこで想像を絶する壮絶な「いじめ」を受けます。ずっと自殺を考えていた時期もあったそうです。しかし、ちゃんへんさんは中学2年生の時にジャグリングと出会い一生懸命練習することで自信と強さを身に着けます。
また、ジャグラーとしてさらに大きく飛躍するために渡米を決意しますが、パスポートを取得時に韓国籍を選ぶときの母・祖父母を交えた葛藤、祖国が分断されたことの思いを持っているおじいさんがちゃんへんさんの意志を後押ししてくれました。(著書のP77の「国籍を選ぶということ」に詳細は載っています。)
2020年、発行:ホーム社、発売:集英社より著書『ぼくは挑戦人』を発刊し、Amazonランキングのエンターテインメント部門でベストセラー1位を獲得。
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