放課後に先生たちから様々な報告を受けるのですが、
今回は、個人懇談で保護者の方から子ども同士の素敵な関係のエピソードを聞いたという嬉しい報告があったのでこちらに掲載させていただきます。
Aさんは、話し合いでは大人顔負けのアイデアを出したり、ほかの人には思いつかないような視点からの意見をはっきりと伝えたりすることができますが、字を書くことなど、学習に関していくつか苦手さがあります。だから、授業中は隣の席のBさんに分からないことを尋ねるのです。尋ねられたBさんは丁寧にAさんに教えます。
そんなやり取りがあることをAさんは家でお母さんに話したそうです。すると、お母さんは
「Bさんにとって何の得もないのに、どうしてそんな優しくしてくれるんだろうね。」
とAさんに返したようで、確かにそうだなと思ったAさんは学校でBさんにそんことを聞いてみたとのこと。するとBさんは、
「Aさんはみんなとは違う発想をもって発表できるから、書くことができなくてもすごいんだよ。逆に私は発表することが苦手だから、私こそ発表頑張らないといけないなと思ってるくらい。だからAさんが分からないことがあれば教えたいと思うんだ。」
と言ったらしいんです。
素敵すぎませんか?子どもには共感力もあり、多様性を包摂する感性も備わっていることがよく分かりますよね。
まさにめざす子ども像の具現化。
こんな姿がどのクラスでも見られると、学校は誰にとっても安心・安全な場になると思います。
心が温まるエピソードでした。
