「校長先生見てください!」
4年生の男の子が休み時間に持ってきてくれた自作の広電(広島電鉄の車両の紙製模型)たちです。
ものすごく緻密で、パンタグラフの形やワイパーの形まで本物と同じように作られています。なんと、中にはドアが開閉するものも。そして、それぞれの車両について説明を求めたら、語る語る!生き生きとした表情でとても詳しく教えてくれました。
この広電の模型を紙で作るにあたっては、展開図も必要になりますし、ある程度本物に近い形になるように、縮尺も考えなければいけません。そういう意味では、算数の力が必要になりますし、色を塗る、切る、貼るという作業もあるので、そこは図工です。また、外国から譲り受けた車両があることが分かってその国がどこにあるのかを調べたり、被爆した車両もあることが分かると、そこから戦争のことを調べたりするかもしれません。つまり、社会の学習にもつながってきます。一見、好きなことをやっているだけと捉えられてしまうかもしれませんが、この子が広電の模型を作成するにあたっては、実は様々な力を使っているのです。
「好き」「~たい」という気持ちは学びの原動力です。生き生きとした子どもの姿から私たち教師はパワーをもらえます。このような気持ちを大切にした教育活動をできるだけ多く実施できるよう、我々教師は学び続けなければなりません。いや、本当に子どもって面白い!