9月の全校集会は、始業式の話の中から「平和」についてピックアップして話をしました。
まず、「平和」をつくるのは、ここにいる一人ひとりであることを再確認し、一人ひとりが意識して行動すれば、「平和」は教室から学校全体、そして、みんなが大きくなって行動範囲が広がれば、吹田市、大阪府、日本、世界にも広げていくことができるんだよと伝えました。また、学年目標を意識して行動することが、北山田小学校のめざす子ども像に近づくことにつながっているし、その結果、「平和」な教室、学校をつくることができることも再確認しました。
そのうえで、改めて広島平和記念式典の「平和への誓い」を取り上げ、「平和」をつくるうえで大切な3つのことを思い出しました。子どもたちは「相手の話をよく聞く」や「協力」については覚えていましたが、2つ目の「『ちがい』は『よさ』だと考える」はあまり記憶に残っていなかったようです。おそらくそうだろうと予測していたことと、この「違いは良さ」という考え方は、誰もが安心して過ごせる、平和でインクルーシブな学校をつくっていくために必要不可欠なマインドだと考えていたので、これをピックアップして子どもたちに問いました。本来であれば時間をかけて「ちがい」とは何かを子どもたちから引き出してから、それを良さと考えるとはどういうことかについて対話したかったのですが、時間も限られていることから、「考え方のちがいは良さ?」と焦点化して問いました。すると、子どもたちからは、「いろんな考え方が合わさるといいものができるから、考え方がちがうのはいいと思う。」というような意見が出てきました。低学年の子どもからこのような意見が出てきてとても嬉しかったですし、北山田小学校のみんながこんな考えを持ってくれていたらいいなと思いました。
社会はもちろん、学校の中でも子どもたちは互いに関わり合う中で、様々な「ちがい」に出会います。その「ちがい」があるからこそ、学びや生活が「豊か」になることを実感できるような学校づくりを進めていたいものです。