5月に入り、気持ちの良い日(ちょっと暑いぐらい)が続いています。子どもたちは、少しずつ園生活にも慣れてきました。特にかえるチームさん(5歳児年長児)は、エネルギーがいっぱいあって、何をして遊ぶか悩んだり、考えたりしている子どもが多かったので、職員で考えて、今日は朝から巧技台(四角い箱型の運動用具)、巧技台と合体できるはしご、一本線の棒や、タイヤ、フープを出して、置いておくことにしました。
登園後、朝の用意がおわって、園庭に飛び出してくる子ども達。すると、1人のかえるチームの子どもが、出してあった用具を見て、「なー先生、これ、何に使うん?」と聞いてきました。
「よしきた!」と心の中で思いながら、「あーこれ? 倉庫に入ってたんやけど、何か遊びに使えるかなーと思って。」と素知らぬ顔で言うと(笑)、「え? おもしろそう! やってみよう!」と、さっそく運動コースを作り始めました。
すると、周りにいたかえるチームも、「何それ? 私もやるー!」と集まり、どんどんコースを作っていきました。
作っては遊ぶ、遊んでは作り直す、を楽しむ子ども達。おたまさん(4歳児年中児)たちも周りで、やりたそうに見つめています。もちろん遊ばせてあげたいのですが、まずは、かえるチームに考えてほしい! ということで、「ごめんね 後でね」と声をかけると、「えー!? ずるい!」と怒っています。
これも、実は、狙い通りなんですね。「かえるチームはあんなにたくさん遊びを考えてすごい」「私も! 僕だって! できるもん!」 この強い気持ちが、子どもの力をぎゅーんと育てるそうです。決していじわるなわけではありません。(笑)
いいことを思いついた! と全員でかえる会議です。 皆の前で、意見を言うのは 勇気がいりますねー |
そんなこんなで、途中、皆で集まって相談しながら、何度かコースを作り直し、大満足のかえるチームさん。しかし、最後に少しだけこちらから投げかけました。「ねえ、おたまさんがさっきからずっと見ていたけど、最後におたまさんも遊べるコースを作ってあげない?」すると、「おーいいね! 作ろう作ろう!」ととっても優しい返事が返ってきました。その後は、「おたまさんやと、これぐらいなら渡れるかな」「これは難しすぎるやろ」などと、ちょっと生意気な 年上らしい優しさと配慮を見せながら、あっという間におたま専用コースができあがりました。
今後も、子ども達の工夫や話し合いのきっかけとして続けていきたい遊びです
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