9月25日(水)
5時間目、文化総合発表会2日前、生徒のみなさんの授業の様子が気になり、校舎内を歩きました。
行事も大切ですが、日常があってこそ、「ハレの日とケの日」の話を思い出して欲しい、と心配をして
いましたが、みなさんしっかり切り替えて課題に取り組んでいて、安心しました。
今日は、偶然にも、美術、書写、家庭科など、実技や実習・製作の授業が目に止まり、参観をしました。
家庭科はミシンの実習でした。ミシンにはたくさんの部品があり、順を追って糸をかけないと
うまく動きません。「上糸をボビンに巻き取り下糸にして」など、懐かしい作業に取り組んでいました。
確か、下糸をセットするときは向きもあったのではないかなあと思い出すのですが、思い出せません。
生徒のみなさんは、2人1組で確認をしあいながら、セッティングをしていました。裁縫の技能もですが、
機械を使う手順の確認や複数での点検、これも将来の仕事につながるかもしれませんね。
美術室に入ると、室内がシーンと静まり返っていて、生徒のみんさんが黙々と、立体的な作品の製作に
取り組んでいました。最初、クラス全体が先生から注意を受けたのかと思ってしまったのですが、
先生にお聞きすると「もくもくタイム」であるとのこと。大変失礼をいたしました。(黙々かな??)
生徒のみなさんは、ユニークでカラフルな像に、集中して、しっかり向き合っていました。
指先の感覚でしか分からない、柔らかな曲線や細部へのこだわりは、深い静けさからしか生まれない。
まさに主体的で、深い学びでした。こういう姿勢が、将来、作品や製品開発の仕事に就く人には大切な
姿勢なのかもしれませんね。しかし、いつ参観しても美術室は学習環境が抜群です!素晴らしい!
整った作業場が、作業効率を上げ、事故やケガの防止につながる。これも仕事につながりますね。
国語科の書写の授業は、習字の練習でした。最近、手洗い場に「黒いペットボトル」の忘れ物があり、
何に使っているのだろうかと不思議に思っていましたが、習字の筆を洗うためのものでした。納得!
NHK大河ドラマを毎週チェックしている私としては、すみの香にさそわれ、いつしか足をふみいれたり。
生徒のみなさんは、お手本を参考に、しっかりと筆に墨をつけ、とめ・はね・はらいに注意しながら、
ゆっくりと力強い文字を書いていました。最近は、シャーペンやボールペンも便利になり、字を書くまでの
手間がほとんどありません。鉛筆を削ったり、硯に墨をすってみたいなこともなくなってしまいました。
書くまでの準備がイマジネーションを刺激したり、心を落ち着かせたりすることもあります。
書き始めてからの、文字の濃淡や太さも同じようには書きあがりません。くせなども個性的で趣きが
あります。お店の看板や雑誌の表紙など、デザインの仕事にもつながる学びですよね。
私は落語鑑賞も趣味なのですが、寄席文字も独特で面白いですよ。
そして、6時間目は文化総合発表会の取組。各学年、明日が最終リハーサルとなっていますので、
集会をしたり、小グループで動きや声の確認をしたり、全員で輪になりテンションを高めたり、
徐々に緊張も高まってきています。ひとまわり大きな自分を意識して、しっかり背伸びとジャンプを
して欲しい。期待が高まるばかりです。 校長 大江健規