9月13日(金)
今日は、3年生理科の授業を参観しました。内容は「力のつり合いと合成」でした。
向きの違う2つの力を合わせると、どの向きにどれだけ力が加わるか、また2つの力がつりあっているとは
どういう状態なのかを復習したのちに、では力が3つになったときどうなるのか?という課題でした。
先生からのいくつかの問いを、生徒のみなさんがグループで解決に向けて取り組みます。
3年生ともなると、定規の使い方も手なれていて、サクサクと作図が進みます。
雰囲気もほぐれていて、グループ内でお互いの作図を確認し合いながら、学習が進みます。
考えたことを発表するときも、大きな定規を使ってホワイトボードに作図し、簡潔に説明していました。
随所に「さすが3年生」という空気を感じました。頼もしい!
最初は、物理の力学の勉強だなと思っていたのですが、この内容、もしかしたら
どうやったら人間関係やチームワークがうまくいくのかにも使える考え方なのかもと感じました。
例えば、クラス目標を立てるとき、「力を合わせて」というようなフレーズがよく使われます。
今日の授業では、「力には向きがある」ということを学びました。そうすると、
「みんなで力を合わせよう」となっても、それぞれの向き(考え方も含め)が違うと
「力を合わせて」たとしても、思ってもみない方向に動いて行ってしまうということになります。
ですので、正確には「力の向きを合わせよう」としたほうがイメージが鮮明になるなぁと。
人間関係で「対立する」や「人に流される」ということが言われますが、それは力の作図をしたときに
どんな図になるのか?それが3人、4人と増えていって、それぞれの影響力が違うとき、
果たしてどうなるのか?複雑さに混乱して、あらぬ方向に向かってしまうということも考えられます。
ですので、時には人間関係やクラスの状況を「図にしてみる」ことで、もう一人の自分が空の上から
眺めている感覚(俯瞰)を持つことも、やはり大切だなと思いました。(メタ認知)
今日の「力の学習」が、純粋に物理の楽しさにつながって欲しいのと同等に、日常の発想にも活かされれば
いいなと私は思いました。体育大会の綱引きにも使えそうですよ!
では、最後に「明石海峡大橋の橋脚の高さは300mもあるそうです。なぜ、そこまでの高さが
必要なのでしょうか?」 高いところは苦手です・・・ 校長 大江健規