9月2日(月)
実力テストも終わり、台風も通り過ぎて行き、短縮授業も終わりました。
いよいよ本格的に2学期です!ここで、始業式は時間が限られていましたので、お話させていただいた
内容を、もう一度、少しだけ追記して書こうと思います。
☜☜☜ 詳細は、「学校だより」をご覧ください。
1学期、たくさんの授業を参観させていただきましたが、佐井寺中では、授業のなかで、ペアワークや
グループワークを取り入れている先生方が多くいます。実技教科でも班やグループで活動したり作業をする
こともありますよね。また、体育大会や文化総合発表会などの取組では、クラスメイトと相談をしなければ
ならない場面もあるでしょう。そんなとき、「対話」という言葉を意識してください。対話は、友人などと
何気なくする会話とも、もちろん言い争いや口喧嘩とも違います。
ここで、「対話」と「討論」を比較してみました。討論は、自分の正しいと思うことを主張し、時には
相手の考えを打ち負かしてしまうことが目標となってしまうこともありますし、意地でも自分の主張を
押し通すということになることもあります。対立のイメージですね。対話は、まず相手の声に耳を傾ける
ことから始める、難しいことばで「傾聴」というのですが、互いに聴きあうことで、互いに学ぶための
コミュニケーションです。対話をするなかで、時には、自分の考えが変わることもあるかもしれません。
目線が対等というイメージです。対話をする力は、より良いコミュニケーションを実現するための技術
です。ですので、意識して取り組むことで、身につけることができます。
対話力を身につけるためのコツみたいものについて、キーワードを示しましたので、調べてみてください。
学校生活の様々な場面、例えば、学習する場面、何かを決定しなければならない場面、疑問に思った場面
などで、対話を意識すると、おそらく次のような発言が増えてきます。
「どうしてそう思うの?」「どうしてそう考えたの?」「なるほどそういうことか」
「そういうことだったのか」「私もそう思っていた」「あれ?ちょっと待てよ」「それもありだなあ」
みなさんが互いに対話を意識し、互いの声を聴き合うことで、深く、穏やかにコミュニケーションを図る
ことができ、次のような良いことがあります。
ものごとに対する理解が深まり、思い込みや行き違い・誤解が減り、寄り添い合って、共に前に進むこと
ができ、時には、いったん歩みを止めて、新しいアイデアや視点を得ることができる。さらなる成長に
つなげることができます。
みなさんにはこの対話力を身につけることで、「話し合う」という主張し合う関係や「教え合う」という
教える・教えられるという関係を超えて、仲間の声を聴き合い、理解を深め、共に学び合う関係を築いて
ほしい。そして「育ち合う佐井寺中生」へと成長して欲しいと願っています。
さて、2学期は文化総合発表会や体育大会など大きな学校行事もあります。まだまだ暑さは続く予報です
が、対話力により築いた育ち合う関係を土台に、2学期が佐井寺中にとって【世界でいちばん熱い季節】と
なるよう、学校全体で盛り上げていきましょう。 校長 大江健規