5歳児さんは、
大好きな♪ジングルベルの曲で合奏に取り組みました。
タンブリン、カスタネット、鈴、ウッドブロック、トライアングルの小さい楽器に加えて
木琴、鉄琴、大太鼓、小太鼓、ツリーチャイムの大きな楽器に挑戦です。
楽器に親しむところから好きに鳴らしていると、
「楽しいけどなんかうるさいね。」と自分たちで気づき始める5歳児さん。
経験3年目だけあります。
すぐに「みんなで一緒に鳴らしたら、きれいちゃう?!」と提案。
どんな鳴らし方にするかも子供たちと一緒に決めていきましたよ。
それぞれのパートに分かれて、何回も繰り返したり、
友達と聞きあいっこしたり、
同じパートの楽器の友達にアドバイスしたりしました。
「はじめ合ってなくて、だんだん合ってきて、後でまたずれていたよ。」
「出だしのところ、頑張って!」
「お辞儀が上手だった。」「きたなかった。」
「リズムがどんどん合ってきた。」など
鋭い指摘もありながら、高めあっている様子が伺えました。
毎度のビデオチェックタイムでは、
「ふらふらしてないと思ってたのに、してたわ~。」
「めちゃめちゃふらふらしてると思ったのに、してなかったわ~。」
「ここ(木琴)たたいた次は上のところ(たたこう)と思って上見たら、
違うところたたきそうになってた。」など
自分のことを客観的に見ようとする目が育ってきたなと思いました。
積み重ねって大事ですね。
慣れてくるとリズムがどうしても速くなったり、
道具の準備が抜けていたりなどあるのですが、
前までは速くなっていることに気が付かなかったのが、自分で気付きだしたり、
直そうと思ってもどうしていいか分からないまま終わってしまったりしていても、
隣の友達のリズムを見て、戻そうと試みたりできるようになってきます。
道具がなくても、指で代わりができると大騒ぎすることなく、
機転を利かせて演奏を続ける姿も見られてきました。
一通り全部の楽器を経験してから、本番やってみたい楽器を決めたのですが、
またまたドラマが・・・!
自分のやりたい楽器になった子供いれば、
そうでない子供もいます。
希望がかなわなかった子供が思わず涙が出てしまったとき、
友達が駆け寄り
「上手だったよ。」「頑張ったから泣いているの?!」
「違う楽器も楽しいよ。」など励ましていたそうです。
悔しい気持ちを切り替えて、違う楽器に熱心に取り組む姿は
胸が熱くなります。周りの子供たちの気持ちにも感動です。
やりたい楽器を譲った子供、選ばれたからには集中して取り組む子供、
1曲の中でたった3回しか鳴らすところはないけど、その3回にかけている子供など
一人ひとりどれだけの思いを込めて演奏しようとしているか、
本当に測り知れないものがあると、子供たちの一生懸命さに脱帽です。
そんな素敵な時間を共有してきた5歳児さんだから、
当日は、すんばらしい!!合奏を披露しました。
息してないんじゃないかと思うくらい、真剣でした。
演奏直後は運動会直後と同じく放心状態。
お家の方からは、
「いろいろなことを乗り越えて、今日となる子供の力ってすごいなと思いました。」
「譲り合うこと、やりたい楽器を主張すること、みんなで方法を考えること
すべてが素晴らしかったです。」など
出来不出来でない子供たちの心の成長を感じてくださる感想をいただき
ただただ感謝です。
ほんとに心から頑張ったね!5歳児さん。
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