5歳児さんは、「ブレーメンの音楽隊」
普段から動物になって遊ぶのが好きなので、
すぐに「わんわん」「にゃーにゃー」
なりきるのはいいんだけど、
セリフとして「しゃべれる動物になろう」と言うと、
「そんなん動物ちゃうやん!!」と反撃していた子供達ですが、
そこは、5歳児さん。立って話す劇つくりへと移行していきましたよ。
なりたい動物の生活や遊びを考えて
「けん玉する!」「お手玉!」「縄跳び!」「こまや!」「パラバルーン」
できなくても黙々と練習する子供が直前にできたときは、
みんなで「おー!!」と大歓声と拍手の渦。
友達の応援って力になりますね。
老いについても考える場を持ちました。
年をとるってどういうこと?
「仕事ができなくなる。」「忘れちゃう。」
「歯が弱くなって固いものが食べられなくなる。」
「なんだか寂しい気持ちになる。」など
子供なりに見えているんだなと思いました。
動物が泥棒を驚かすシーンはいろいろなアイディアがいっぱい。
影を映してやってみようと考え出したのは、
以前の誕生会の子供達の出し物で影絵遊びをしていたのを思い出してのこと。
絵本にはないシーンがいっぱいです。
何かするときにはいつもしていた相談場面。
自然と「相談しよう」というセリフが出てきます。
大道具を動かすことに気が付かなかったのが、だんだんと
動かす子供が増えてきました。
友達と揃えていうことやお客さんの方を向くことなど
自分達だけが楽しければいいというところから
見てもらうためにはどうすればいいか考えて、動けるようになってきました。
さすが、5歳児さんです。
一人ずつセリフをいうのも、小さい声で聞こえなかったり、
忘れたりしても、周りの友達が察してつなげたり、教えたりする姿が
ちらほら見られてきて、感心しました。
ロバ役の子供が泥棒をけるタイミングが分からなくて、
じっとしていた時に、泥棒役の子供が小さな声で「けっていいよ。」と
そっと教えていた時は、ほんとに成長を感じました。
「うまくいくのかな・・・」と自信や元気がなくなったりもしたんですが、
5歳児さんだからこそ、そういう心配もするし、成長しているからこそだなと
思いました。
一年間の集大成の劇遊び。
特に5歳児さんにとっては山あり谷ありの取り組みですが、
クラスのみんなで創る過程がとても大切なんですよね。
ラストの歌、♪元気 勇気 ちから♪は最高に素敵でした。
よく頑張りました、5歳児さん。
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