2学期後半、運動会を終え、友達とのかかわりも増えてきた
この頃。友達のことを一側面だけで見ないで関係を広め、
深めてほしいと思い、人権教育のビデオをクラスで見ることに
しました。
「むしむし村の仲間たち みんないいとこあるんだね」の
ビデオなんですが、じーっと見入る子ども達。
クラスメートに嫌なことをするかまきり。
「相手の気持ちなんか分からなくていいんだ!」などと言う
かまきりの発言が冒頭にありました。
でも、そのかまきりが辺りが真っ暗になった時、
怖くて泣いてしまうんです。その時に、かまきりに
嫌なことをされた源氏蛍が光を放ち、最後は、
それぞれの虫たちが互いのいいところや苦手なところを
分かって、得意なことで助け合い、力を合わせて、困難を
乗り越えていくストーリーでした。
見終わってから、クラスでどうだったか話し合い。
「かまきりが困ってて、それを助けた虫のいいところが
伝わってよかった。」
「(自分も)頑張ろうと思った。」
「イモムシの話が勉強になった。」
「勇気出して、ピカッと光ったのが、良かった。」
「力を合わせて帰れたから、良かった。」
「ホタルが悲しそうだったけど、元気になってよかった。」など、
心になんとなく感じている子どももいれば、
ストーリーに関係ない「海のところが綺麗だった。」
「可哀想。」「かまきり嫌や。」「ひどい。」
笑う場面ではないのに、「あははー。」と笑い声が起こるなど
ありました。
「楽しかった。」「ほたるが光ってすごかった。」
まだまだ、表面的な見方だったり、アニメを見て楽しかったと
発言したり、はてなの反応が多いな~と焦る担任でしたが、
相手の気持ちになるってどういうこと?
どういう風に力を合わせていたのかな?
自分達のクラスだったら、どうか考えてみようと
幼児なりに理解したり、自分に照らし合わせて、
気づいて感じてほしいと思い、粘っていました。
自分のクラスの子ども達が、一人ひとりどんな風に感じて、
考えているのか、しっかり見極める課題が見えてきました。
2学期後半だからこそ、友達が見えてくる大切な時期。
子どもと一緒に相手の気持ちに気づいて、感じて、推し量ることが
できるように、園生活の中で小さな場面をとらえ、
こつこつと積み重ねていこうと思います。
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