続きです
ただ、そのころから夜一人で寝ていると耳元で「チャプチャプ」という音が聞こえてくるのです。そのたびに怖くなって目を覚ますという日々が、1,2か月続いたでしょうか。今でいうトラウマというやつですね。あれだけあそび倒した川にも土手にも全く近づかなくなりました。しかし、そのトラウマも長続きせず、数か月後にはまた、川で遊ぶ開少年の姿が見られましたが・・・・・。
でも、今思い返してみると何がすごいって、開少年の両親はその後も「川で遊んではいけない。」とは一言も言わなかったのです。親となった自分としては、我が子が一度そんな目に遭った後、果たして「川には近づくな!」と言わないで済ませられただろうかと、真剣に考え込んでしまいます。さらには、筏を放置した工事業者にも、堤防に柵などの安全対策を取っていなかった大阪府や吹田市に対しても、苦情を伝えることは全くありませんでした。ただ単に、ほったらかしにされていただけのことかもしれませんが・・・・・。でも、そのおかげで土手に柵ができることもなく、その後も開少年たちは思う存分川で遊び、川で貴重な体験をし、川から多くのことを学ぶことができたのです。(現在では神崎川の土手に柵が設置され、子供たちが近づけないよう安全策がとられています) 続く